「 そして輪郭を現す 」建築の本質は壁や柱、屋根にあるのではなく、それらによって切り取られた虚ろな空間にあると言われています。捉えどころのない空間はそれを構成する周囲の素材や形体、規模や重量感、様々な要素によって表情を変え、その場の観測によって表出してきます。それはまるで人の所作や振る舞いに似た働きを見せ、私たちに建物の持つ機能以上の感覚を呼び起こします。本展示では建築の断片的な要素から派生した平面および立体作品によって、物質的な建物ではなく概念としての建築の姿を模索する試みです。それは不確かで定まった形を持つものではありません、希釈された存在をかき集める確かな重力を持っています。それらの現象を観測しプロットしていくとき、空(から)の輪郭が姿を現すことでしょう。■ 会 期: 2019.2.22 ~ 3.24 10:00 ~ 19:00 ( 水曜、祝日の翌日は休館 )■ 会 場: 市立岡谷美術考古館 〒394-0027 長野県岡谷市中央町1町目9番8号■ 関連イベント 「建築×美術」 アーティストトーク 2019.3.9 14:00 ~